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CADにまつわる「今まで」と「これから」産業技術短期大学創立50周年を教員としてむかえることに感慨と責任を感じており、先輩諸兄が営々と積み重ねてこられた歴史の重さを改めて痛感している。私が本学に採用された....

CADにまつわる「今まで」と「これから」産業技術短期大学創立50周年を教員としてむかえることに感慨と責任を感じており、先輩諸兄が営々と積み重ねてこられた歴史の重さを改めて痛感している。私が本学に採用されたのは、平成6年(1994年)4月であった。当時のことで印象に残っている光景の一つは、プログラミングに関する演習を行っていた学生達が、連続用紙にプログラムを印刷し、床に広げて赤鉛筆でデバッグ作業をしていたことである。現在のプログラミング作業は、ディスプレイ上で完結する場合が多く、隔世の感が否めない。採用当初は、C言語や統計学などの授業を担当していたが、数年が経過した頃、カリキュラムの改訂作業が行われた。その時、「学内のコンピュータシステムの更新」や「社会における図形情報処理に関する教育の重要性の高まり」などから、情報処理工学科においてもCAD(Computer Aided Design)に関する授業の開講が検討された結果、選択科目「CAD」が開講されることとなり、その担当者になった。設計に関連する科目が情報処理工学科では未開講であったが、アプリケーションソフトウェアとしてCADソフトウェアを考えた場合、「設計に関するウェアを使える学生が欲しい」という企業側の要求の高まりも導入の要因でもあった。開始当初は、三菱製のワークステーションが8号館4階小演習室に8台装備されており、それらを使ってCADソフトウェア(MelCAD-MD+)の使用法を習得することを目的とした演習を行った。時を同じくして、本学に来る求人票にも「CADオペレータ」といった職種も出始め、授業を通じて興味をもった学生が応募していた。その後、CADシステムも、動作機がワークステーションからパーソナルコンピュータに移行し、2次元CADから3次元CADへと進化していった。カリキュラムとしては、単にソフトウェアの操作方法の習得から、物体の表現方法を学ぶ図学(図法幾何学)も教育内容に加え、「学生の空間認識力の育成」を授業目標として、カリキュラムの充実を図ってきた。現在では、3次元CADソフトウェアであるAutodesk社のInventorを用いて、図学教育ならびにCAD教育を行っている。工学教育の中でも「図」は重要な位置を占めている。これからもICTなども活用しながら「図」に関する教育を展開・充実させて、これからの産業技術短期大学の益々の発展に寄与する所存である。事柄は入社後に教育するので、正しくCADソフト情報処理工学科准教授飯田尚紀92