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COLLEGE OF INDUSTRIAL TECHNOLOGY 50th ANNIVERSARY産業技術短期大学の未来への期待学長牛尾誠夫はじめに本学は、我が国産業界の将来を担うことのできる中堅技術者を育成することを目的として、昭和37年(196....

COLLEGE OF INDUSTRIAL TECHNOLOGY 50th ANNIVERSARY産業技術短期大学の未来への期待学長牛尾誠夫はじめに本学は、我が国産業界の将来を担うことのできる中堅技術者を育成することを目的として、昭和37年(1962年)、鉄鋼業界の全国的組織である日本鉄鋼連盟の発起により設立された。したがって、当初は入学生のほとんどが鉄鋼各社およびその関連企業から派遣された社会人学生であるという状況でスタートし、四年制大学に匹敵するかと思われるほどの内容を2年間で修めるという厳しい履修指針の下での教育を推進してきた。しかし、その後の産業社会構造の急激な変化に伴う社会人学生の減少とともに、昭和59年(1984年)度以降、一般の高等学校を卒業して直接入学する学生も多く受け入れるよう方針を変更した。その結果、カリキュラムを中心とする教学方針の大幅な変更を余儀なくされ、度重なる学科の再編・転換を行って、変動の大きな高卒受験生数やその学力分布、また、多様化する志望進路に対応してきた。それらは、いずれの場合も工学部の教育的機能として必要かつ十分な備えをもって推し進めてきたものではあるが、少子化、大学全入化を迎え、短大の存在感の乏しさを問われる現在、その疑問を押し返すほどの、四年制大学と明確に区別された意義・機能を具現化しているとは言えず、根本的な意味での「本学独自の短大教育の確立」に向けた努力とするには不十分であったといわざるを得ない。そこで、本学の教育を原点に立ち返って考え、また、現代の短期大学教育のあり方をみすえつつ、現在進めつつある本学の教育改革を構築・支援する考えについて私見を述べておきたい。学科における教育内容の見直しと再編成「知識基盤社会」といわれる21世紀に突入した現在、我が国の高等教育機関には、高等教育の機会均等、教養教育・職業教育、地域における生涯学習の拠点等の役割を担うことが求められている。本学は工学系の短大であり、その学科構成においても、保有するハードウエア・ソフトウェアの両面においても一応の工学基礎教育を行うに足る力量を備えていることは“外部評価”等で十分に認められている。取り組まなければならない課題は、教育理念に沿って設定される教育内容において、優れた成果を生み出すことのできるよう、教育システムを整備することである。具体的には、教育理念を踏まえたうえで、国際通用性の推進、ラーニングアウトカムの重視、職業能力の育成、地域の人材ニーズへの対応、専攻科の充実などに十分配慮しながら、機械工学、電気電子工学、情報処理工学、ものづくり創造工学などの各学科の教育カリキュラムや教員構成を常時見直すことが必要と考えられる。本学では、平成24年度から「システムデザイン工学科」の名称を、「ものづくり創造工学科」と変更し、学科の教育内容のうち、従来に比較して実習・実技教育のウエイトをやや大きくした。これは、次項に述べるものづくり工作センターと連携した技術教育を行う機会を多くしたものであり、今後の短期大学における工学基礎教育のモデルケースの一つを狙ったものである。ものづくり工作センター、および基礎教育センターの設置とその展開本学の教育理念は、「ものづくりを中心として科学技術立国を目指す我が国産業界の要望に対応した技術者教育をめざし、そのために基礎学力の充実と実学重視の工学教育、教養豊かで視野の広い社会人としての人間形成教育」を中心とした教育を展開することとしている。そして、そのために、四年制大学の半分の内容というのではなく、2年間で一応のまとまった力を身につけることのできる、本学でなければ生み出せないユニークな教育を行うことを考えなければならない。それらは、一つには従来のような教室における座学ばかりではなく、技能・技術一体となった基礎技術者教育を推進することである。そのためには、興味を持って、実際に物を測ってみたり、数値化して計算したり、作ってみたりなどしなければならず、そのための技能や基本技術を習得するものづくり工作センターが設けられた。さらに、我が国の中堅技術者にふさわしい基礎学力や社会的適応力をそなえるために、数学や基礎教養学のしっかりした教育を行うための基礎教育セン109