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COLLEGE OF INDUSTRIAL TECHNOLOGY 50th ANNIVERSARY思い出(随想・懐古)産業技術短大(CIT)での教育・研究私は1997年から2004年まで電気電子工学科で電磁気学、制御工学、物理実験、さらに専攻科で量子力学などを....

COLLEGE OF INDUSTRIAL TECHNOLOGY 50th ANNIVERSARY思い出(随想・懐古)産業技術短大(CIT)での教育・研究私は1997年から2004年まで電気電子工学科で電磁気学、制御工学、物理実験、さらに専攻科で量子力学などを担当した。赴任当時はまだ企業生がクラスの1/3~1/4を占め、それに刺激されて一般生も熱心に講義に出席して質問など活発であった。韓国POSCOなどからの派遣生も寮生活を愉しんでいた。やがて我が国経済が鉄鋼から電気、自動車に移って企業派遣生も減少し、少子化とともに一般入学生数の確保のために高校訪問も行ったが、何より受講意欲の低下が辛かった。それでも卒業研究の学生とは夜遅くまで共に実験に努力した。発表会が済むと大阪、神戸の街に出て誠に残念である。私はこの大学在任中に研究室配属の卒業研究生の中に実験感覚の優れた学生を見出して、共に研究することが大変楽しかった。とくに最近注目されている「脳」の電気生理現象として脳波が比較的簡単な装置で観測されることから、この大学の学生実験室の片隅で、国際的にも未知の研究を行った。初めの論文1)ではプラナリアの脳波を世界で最初の測定に成功した。この実験中は本学専攻科生の和気君は理研神戸生物研究センターの助手に処遇された。次の論文2)はヒトの「顔」認知の実験で、国際学術誌に卒研生との連名で出版された。呑んで踊って遊んだ。その想い出を懐かしんで今でも隔年ぐらいに学生たちが私を囲んで集まっている。この学校は設立当初は「鉄鋼大学」として全国にも有名であった。その栄光復活のために4年制大学への昇格などが教員で議論された。結局、及川学長が「専攻科」を新設して短大教員の負担のもとに専攻科生募集を開始した。しかし期待とは異なり、専攻科卒業生は企業においては4年履修の一般大学卒と同等の処遇を得られず「短大専攻科生」のままであった。そのため専攻科は、短大への残留希望か他大学編入希望学生の足踏み用に留まっていることは1)R.Aoki,H.Wake,H.Sasaki,&K.Agata“Recording and Spectrum Analysis of the PlanarianElectro-encephalogram”Neuroscience vol.159,(2009)908-914.2)R..Aoki,S.Okamoto,T.Sakimoto,K.Yoshida,& H.Sasaki.“Event-related potential Investigationof different neural Pathways forFace and Pattern Perceptions in the human Brain”Journal of Biomedical Science& Engineering vol.5(2012 )174-179.青木亮三(電気電子工学科)73