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産業技術短期大学の思い出?日本鉄鋼連盟に30年間勤務していた私は平成10年2月、産業技術短期大学への出向を命ぜられました。まさに青天のへきれきでした。それまで大学経営に関して携わったことは無く、加えて関西....

産業技術短期大学の思い出?日本鉄鋼連盟に30年間勤務していた私は平成10年2月、産業技術短期大学への出向を命ぜられました。まさに青天のへきれきでした。それまで大学経営に関して携わったことは無く、加えて関西への赴任など予想もしておりませんでした。赴任してみて、学内は学長以下教育に携わる先生方、それを支える事務局職員、学生寮の職員、学内清掃の補佐員さん、そして880名の学生と実に様々な人が行き来し、私の眼には極めて新鮮な活気ある職場環境に映りました。先生方からは教授会、全学協議会を始め学生、教務、広報の各委員会の場で意見を伺い、事務局内では、各課長さんとの意見交換等を通して、学内が抱える問題点が徐々に分かってきました。その一つが、学生数の減少です。我短大も例外ではなく、何としても学生数を確保しなくてはとの危機感が、教員、事務局員問わず全学に浸透していました。学生数の減少は財務内容の悪化に繋がり、経営サイドとしてはこうした状況を深刻に受け止めざるを得ず、理事会にも諸対応について問題提起をさせて頂きました。そうした中で、研究費のカット、実験設備の購入抑制等教育面はもとより、教員の定年引き下げ、人件費の抑制等節約できるものは全て実施させて頂きました。また、全教職員を対象にした業績評価も実施致しました。こうした経営側の一連の対応について、全学協議会等の場で先生方とは何回となく、真剣な議論を行ったことが昨日の事の様に思い出されます。事務局組織も学生課と教務課を統合して学務課とし、新たに入試広報課を新設しました。更に、土地信託事業を拡大しました。教育面での大学改革は、学長が中心となって専攻科を創設、また、材料工学科と構造工学科を合わせて、システムデザイン工学科に転換しました。一方、楽しい思い出も沢山ありました。事務局の仲間との年に一度の一泊旅行は沖縄、福井東尋坊、長崎、飛騨高山等実に和気あいあいとした楽しい旅行でした。また、仕事を終えて、武庫之荘駅近くのスナックで仲間とお酒を飲み、カラオケも楽しみました。また、絵の好きな私は休みの日に、近くは甲山や夙川付近、たまには神戸港や京都・奈良まで足をのばし、写生を楽しみました。大学構内の満開の桜も描きました。9年3カ月の大学勤務はあっという間でした。その間自分なりに無我夢中で仕事に取り組んできたつもりですが、これも理事長始め鉄鋼各社の理事の方々のご支援並びに学長を始めとする諸先生方、事務局職員等皆さんのご理解とご協力があったからに他なりません。私にとり初めての関西での生活でしたが、今は亡き妻と共に関西の歴史と文化を満喫し、大学内外で新しい友人もでき、心豊かな関西での日々を送ることができました。末筆になりますが、創立50年の節目を迎えた産業技術短期大学が、次の新たな50年に向け、理事会、教職員、学生が一丸となって更なる発展を目指されんことを願っております。髙子泰彦(事務局)78