合格者座談会
4年制大学に編入学した先輩と合格者との座談会を開催しました!
産業技術短期大学の卒業後の進路として、4年制大学の主に3回生に進学する「編入学」が注目されています。
短期大学が大学教育のファーストステージであることから、国の政策として編入学制度が推進されています。編入学は、短期大学で修得した単位が進学後の大学で認定されますので、高校卒業から数えて、現役で進学した場合と同じ4年間で4年制大学を卒業できることが魅力です。
編入学は4年制大学への進学を希望する人にとって有力なルートですが、あまり詳しくは知られていません。そこで、今回、4年制大学へ編入学した本学卒業生7名の学生を迎えて座談会を開催しました。
編入学について「学生目線」の生の声をお届けします。
卒業生 編入学合格者座談会出席者(※敬称略)
- 櫻井 千寛(電気電子工学科卒業)
- 島根大学総合理工学部機械・電気電子工学科3年生
- 今田 舜也(電気電子工学科卒業)
- 富山大学工学部電気電子システム工学科3年生
- 須﨑 史也(機械工学科卒業)
- 和歌山大学大学院修士課程2年生
- 髙畑 侑弥(機械工学科卒業)
- 大阪工業大学大学院修士課程2年生
- 犬塚 千芙由(機械工学科卒業)
- 和歌山大学システム工学部環境システム学科3年生
- 藤原 裕大(機械工学科卒業)
- 富山大学工学部機械知能システム工学科3年生
- 仲 建樹(情報処理工学科卒業)
- 関西大学総合情報学部総合情報学科2年生
※2017年現在
Q. なぜ編入学を希望したのですか?

仲
編入学志望で本学へ進学。プログラミングはもとより、文系科目も含めて幅広く学べる関西大学を志望しました。
今田
工業高校の教員志望で大学受験をしたのですが上手くいかず、本学へ進学。ここで学ぶうちにもっと深く電気系の勉強がしたいという思いが強くなり、編入学をめざしました。
櫻井
私の姉が本学から関西大学に進学したので、私も同じように編入学を考えていました。将来は電気自動車の研究開発に携わりたく、パワーエレクトロニクスの研究も行われている島根大学を志望しました。
Q. 編入学試験はどのような内容でしたか?

須崎
和歌山大学システム工学部は、小論文、面接、書類審査。小論文のテーマは「環境」、「建築」、「デザイン」からの選択でした。
髙畑
大阪工業大学工学部は、筆記試験、面接、書類審査。筆記試験は、英語、数学、物理の基礎でした。面接では、入学してから何を学びたいのか聞かれました。
犬塚
和歌山大学システム工学部の推薦入試は、口頭試問と書類審査。口頭試問では材料力学について問われました。


藤原
富山大学工学部の推薦入試は、口頭試問と書類審査。口頭試問は志望動機と基礎学力を問われました。高知工科大学も一般入試で受験しましたが、同じく口頭試問と書類審査でした。
仲
関西大学総合情報学部の指定校推薦入試は、面接と書類審査でした。
櫻井
島根大学総合理工学部の一般入試は、筆記試験と面接。筆記試験は2時間で、内容は微分方程式、三角関数、線形代数学でした。
Q. 単位認定はどの程度されましたか?

須崎
私は80単位程度を一括認定してもらいました。
髙畑
私の場合は62単位を認定してもらいました。上限はあるようですが、一般教育科目は短大時代にできるだけ多く単位取得しているほうが有利だと思います。
犬塚
私は76単位の認定とTOEIC試験の点数で2単位、合計で78単位を認定してもらいました。TOEIC試験は点数に応じて単位認定され、私の場合470点以上は2単位、600点以上は4単位の認定でした。
藤原
私は74単位を認定してもらいました。
仲
私は2年次編入なので42単位の認定でした。

Q. 編入学をめざす後輩へアドバイスをお願いします。

須崎
メリハリをつけて。やる時はやり、リラックスも必要です。
高畑
色々なことにチャレンジして視野を広げましょう。
犬塚
編入学への想いを諦めず、チャレンジすることが大事です。
藤原
国公立大学の編入学は推薦入試で受験できるところが多いので、短大でしっかり勉強しておくと合格できると思います。単位認定のことも考えて、専門科目をきちんと学ぶことが大切。関連科目は余力があれば、でいいと思います。

仲
こういう勉強がしたいからこの大学へ行く、という明確な目標をしっかり立てると頑張れます。
今田
先生や友人からアドバイスを受け、解らないことは早めに解決することが大切です。
櫻井
編入学試験では基礎学力が問われるので、1年次の科目をしっかりと勉強して、高得点を取れるようにしておくことが大事だと思います。

須崎
もともと国立大学志望でしたが不合格。私立には合格していましたが、やはり国立へ進学したいと思い、本学で2年間学んでから編入学する道を選びました。
髙畑
「ものづくりプロジェクト活動」に参加するうちに、もっと深く勉強して、より高度なものづくりを行いたいと思ったからです。
犬塚
卒業研修で大阪大学の研究室と協力しているうちに、自分でやりたいことが見え、そのために編入学したいという気持ちが強くなりました。
藤原
もっと流体工学の勉強がしたかったからです。