インタビュー
機械工学科 卒業生インタビュー(2023年3月卒業 川崎重工業株式会社 勤務)
2023年3月に機械工学科を卒業し、現在は川崎重工業株式会社 航空宇宙システムカンパニーで勤務するT.Hさんにインタビューを実施しました。
現在のお仕事は――
1ヶ月の新入社員研修を経て、5月より民間航空機のエンジンに関わる工程設計や治工具の設計・発注、サプライヤーの技術支援業務などを主に担当する部署にて勤務しています。
私は、海外の航空機メーカーのチームに所属しており、諦めずに解決していく個性溢れる精鋭のチームで協力しながら、当社の担当製品に誇りと責任をもって業務に励んでいます。
同期は4年制大学の大学院出身の方ばかりで、年齢差もありコミュニケーションなど、不安ではありましたが優しく接してくれています。
大変だなと感じるところは――
当部署は、社内の設計や品質、製造といった各部門との間に入り、さまざまな調整を行いながら生産上の課題を解決していく役目であります。そのため、加工だけでなく図面や材料系、英語など幅広い分野の知識と経験が求められます。部品一つ一つが非常に高価であり、1000分の1サイズの傷でも不合格になりえるので、設計や工程にミスがあると多大な費用と時間を費やしてしまいます。そのようなプレッシャーを感じながらも、臨機応変に対応しうる技術力と最新鋭の機械設備を駆使し、航空機のエンジンに関わることができる仕事に誇りを感じています。
この部門は、民間航空機を運用するために重要なポジションであり、世界で安全に飛んでいる航空機を見るたびに、必要不可欠な重要部品の製造に携われることを素晴らしく思います。
今後の目標――
現在は業務に慣れてきたので、少しずつ成長できていることを感じています。数年後には、技術者として一人前になり、航空機の需要増加に向けて、利用する方々が快適に過ごせるように航空機の安全を守り、kawasakiの優れた航空宇宙分野の技術とモノづくりに貢献していきたいと考えています。
また、関係部署との信頼関係を構築し、最先端の技術を習得することで、様々な課題に対して最適なソリューションを提供することのできる存在となり、社内外から認められ、新入社員を含めた若手社員の育成ができるようになりたいと考えています。
後輩へのメッセージをお願いします――
【努力をすれば報われる】という言葉をモットーに、産業技術短期大学の学生として色んなことにチャレンジし、その経験を楽しんできました。学生時代には、臆せず色々なことにチャレンジすること、それが社会に出てから役立ってきます。
私自身も後悔していますが、短大での勉強は将来の仕事に直結するので、学生のうちに真面目に取り組んでおくべきです。また、同じことですが、授業には毎日出席すること、苦手な講義であっても休まず履修をすること、そして分からないところは、先生や友人に聞くことが大事です。
真面目にコツコツと取り組んでいると、先生や職員など周りの人たちが応援してくれるようになり、困りごとがある時などには必ず手を差し伸べてくれるはずです。
産技短に在籍する皆さんは、卒業して四年制大学への編入や、いろいろな業界への就職といった道を歩んでいくと思います。
どのような進路であっても、【技術者たる前にまず人間たれ】という言葉を大事に一歩ずつ成長の階段を上っていき、日本の技術力を大きく進歩させ、未来ある社会づくりへ貢献していきましょう。

