社会人学生との共学

企業派遣の社会人学生と共に学ぶ

本学には、企業に在籍しながら学びに来ている社会人学生が約50名在学しています。すでに企業で経験を積んでいる社会人学生は、専門知識を学び、技術を修得することの必要性を実感しており、とても意欲的に取り組んでいます。
社会人学生と高校卒業後に入学した学生は、クラスメイトとして共に学び、さらに課外活動を通じて交流することで、知識、協調性、責任感、人格形成においてお互いによい刺激を与え合い、人間性豊かな技術者に成長していきます。

人物面、学習意欲面で優秀な企業派遣生

産業技術短期大学では、企業から派遣される社会人学生が在籍しています。一般的に派遣されるまでに、まず社内での審査があり、上司から推薦を受ける必要があります。その後、社内試験を突破した人だけが、産業技術短期大学の入学試験を受けることができます。

このように厳しい選考を経て入学する企業派遣生は、20代半ばの方が中心です。彼らは2年間の学びを終えた後、企業の最前線で活躍することが期待されています。そのため在学中は熱心に学びます。その一方で、私たち教職員も全力でサポートしています。

産業技術短期大学では、企業で即戦力となる知識・スキルを身につけられる講義を提供しており、そのカリキュラムは鉄鋼メーカーをはじめとする大手企業にも認められています。その実績があるからこそ、毎年多くの企業派遣生が産業技術短期大学へ入学しています。

また、学習は基礎的な内容からスタートするため、高校卒業後すぐの方でも安心して学ぶことができます。企業派遣生も、いきなり高度な内容に取り組むのではなく、基礎をしっかり固めながらステップアップできる環境が整っています。

そのような人物面、学修意欲面、両面でとても優秀な学生とともに勉学に励むことができるのが、本学の特長の一つです。

人間性豊かな技術者に成長

社会人学生、新卒学生 お互いに知識・協調性・責任感・人格が2年間で大きく成長!!

社会人学生と高校卒業後入学した学生は、授業中はクラスメイト、授業が終われば人生の先輩後輩。語らいを通じてお互いが人間性豊かな技術者に成長していく、産業技術短期大学はそんなユニークでオリジナリティーあふれる大学です。

企業派遣生、一般生の声

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    社会人学生インタビュー
    (機械工学科2024年3月卒業生)
    杉 真弥さん

    工業高校の機械科を卒業後、入社した会社では製鋼工場の現場に配属されました。一通り仕事をこなせるようになった時、上司から「大学に行く気はあるか?」とのお誘いを受け、新たな知見を得たいと思い、入学しました。学科の授業では、多くの先生が質問・アンケートを毎回とってくれて、疑問点の解消につながりました。資格取得では自分の目標通り、QC2級、2級機械保全技能士、消防設備士に合格することができました。また、担任教員の勧めもあり、日本鉄鋼協会講演大会・学生ポスターセッションで2回発表しました。事前の実験やデータ整理、ポスター作製は大変でしたが、企業や大学の研究者・技術者に内容を理解してもらえ、達成感も得られました。
    社内外の企業派遣生との交流でコミュニケーション力が上がり、会社の新入社員に近い年代の一般学生への接し方、指導方法にも新たな「気づき」を得ることができました。自治会活動にも積極的に参加し、すばらしい仲間と球技大会などのプロジェクトを達成でき、充実した2年間を過ごすことができました。

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    社会人学生インタビュー
    (機械工学科2024年3月卒業生)
    原口 淳さん

    会社の上司の勧めもあり応募しました。事前研修を受けずに入学したので、当初は心細かったり、勉強にも不安があったり、しました。どこをどう質問したらよいのか、わからなかったのですが、「基礎教育センター」の学習支援室で小池先生からサポートをして頂きました。丁寧な個別指導のおかげで安心して授業に向き合うことができました。今では、限られた時間の中で効率よく勉強する習慣ができ、何よりも勉強が苦にならなくなったのが大きな成長だと考えています。
    機械工学科では、機械に関わる全ての分野を基礎から学べるのが魅力です。会社では検査業務に携わっていましたが、個々の知識がどうつながっているかがわかっていませんでした。短大での学びで、あらためて「そういうことか」という気づきが多かったです。また、若い一般生との触れ合いで若者の価値観を理解することができ、会社の後輩や部下への対応にも役立てられそうです。
    意欲のある方にとって、有意義な経験ができる短大への派遣をおすすめします。

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    社会人学生インタビュー
    (機械工学科2024年3月卒業生)
    和田 有加さん

    工業高校の化学科を卒業後、入社した会社で表面処理に関わる研究開発の仕事をしていました。入社後に短大派遣の制度があることを知り、視野が広がり、自分の成長につながると考え応募しました。機械工学科を選択しましたのは、先輩から企業生が多く他社の人との交流が盛んだと聞いたからです。ベースが化学系だったので、当初は苦戦しましたが企業生同士のサポートのおかげで、乗り切ることができました。その勢いに乗って、機械設計技術者3級に挑戦した結果、合格することができ、勉強の努力が報われたと感じました。苦手だった機械分野を深く勉強することで、装置図面への理解も深まりました。
    卒業研修は化学の知識を活かせるテーマである「アルミ染色」を選びました。天然色素を用いて緑色を実現するという、これまで誰も実現できなかったことに成功し、学会で発表することができました。この経験で仮説、検証、仮説の修正というサイクルを回すことができるようになりました。短大の2年間で、視野を広げ、成長したいという目標を達成することができました。

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    社会人学生インタビュー
    (機械工学科2024年3月卒業生)
    田邊 元気さん

    工業高校を卒業後、表面処理関係の仕事に6年間夢中で取り組んでいました。短大派遣が多い職場で、所属長からの勧めもあり、入学しました。高校では電気系だったのですが、「仕事の幅を広げたい」「他社の派遣生と交流したい」という理由で機械工学科を選びました。
    講義の中では、材料力学が装置を考案・組立するときの強度評価で役に立つ科目でした。また、派遣学生向けの金属特設科目では、鉄鋼関係の授業があり、自分の仕事以外の分野を幅広く、しかも、最新の情報を聞くことができました。AIやPythonを学びたいと希望すると、樋口先生が特別講座を開いてくれ、おかげでPython3エンジニア認定試験に合格することができました。他にも、QC2級、毒劇物取扱者試験など、仕事に直結する資格に合格しました。
    卒業研修以外にも、ラズパイを使って3軸移動ステージやリレーを制御する装置開発に先生がつきあってくれました。自治会活動にも積極的に参加し、「人を動かす」ことの喜びも得ることができました。これらの経験を会社でも活かしていきたいと考えています。

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    社会人学生インタビュー
    (機械工学科2024年3月卒業生)
    日野 裕介さん

    会社にいた短大OBから話を聞き、社内募集を見て応募しました。熱間圧延工場で勤務していたので、職場に近い分野である機械工学科を選択しました。高校は普通科で文系の選択科目を履修していたこともあり、入学後に授業が難しく感じる部分もありました。しかし、自分のような学生をサポートする「基礎教育センター」があり、特に、小池先生には何でも気楽に聞くことができました。おかげで、1年目で勉強の要領がつかめ、とても助かりました。また、他の企業生や高校を卒業してすぐに入学してくる一般生と友達になり、色々なコミュニケーションの中で助けたり助けられたりした経験もよかったです。
    専門科目の中では、「機械製作法」「工業材料」「機械計測」「機械CAD」が会社の経験を生かせて、会社に戻っても役に立つ内容でした。授業についていくのが難しいのではと、応募をためらわなくて良かったと思っています。迷っている人には、『行った方が良い』と言いたいです。貪欲に色々なことを学んで会社に持って帰ってください。

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    社会人学生インタビュー
    (機械工学科2024年3月卒業生)
    立花 健士郎さん

    工業高校の電気系学科を卒業後、幅広い仕事を経験したいという希望に、高校の先生が「研究開発がいいね」と勧めてくれた会社に入社しました。入社後5年間、熱・流体の実験を担当し、装置作りからデータ採取までやっていました。短大を卒業した職場の先輩から、仕事の理解度が深まるので「絶対行った方がいい」と勧められ、応募しました。電気系出身だったのですが、仕事で担当する熱・流体がまなべる機械工学科を選択しました。
    講義内容をしっかり勉強することに加えて、目標を立て、機械設計技術者3級、2次元CAD利用技術者試験2級、3Dプリンター活用技術者検定、QC3級、G検定、ITパスポート、Python3エンジニア認定基礎試験と会社で役立つ7つの資格に合格することができました。
    勉強以外では、他社・他事業所の派遣学生との話はとても刺激になりました。一般の学生とはバスケットボール部、フットサル部、ワンダーフォーゲル部での活動を通じたコミュニケーションで、若手世代の理解が深まりました。会社に戻ったら、これら短大での経験を役立たせようと考えています。

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    社会人学生インタビュー
    (機械工学科2024年3月卒業生)
    森本 大樹さん

    工業高校の機械工学科を卒業後、入社した会社の研究所で鉄鋼材料に関わる仕事をしていました。研究所には社会人として短大に派遣経験のある人が多く、職場の上司からの勧めで産業技術短期大学入学に。機械工学科では機械の基礎をまんべんなく学ぶことができ、こつこつと勉強したおかげで、優秀者に贈られる日本機械学会の「畠山賞」を受賞しました。
    クラブ活動では、プログラミング部の部長として、他の学科の学生と一緒にAIやプログラミング言語Pythonの勉強をすることができました。2年生の夏休みから、プログラミングの知識を活用してハッカソンに参加しました。初めて出会った人たちとチームを組んで、静岡県知事賞や都知事賞を受賞するという栄誉を得ました。
    卒業研修では鉄鋼材料の強度などの特性を予測するAIの構築に取り組み、高い精度で予測できるモデルを構築し、日本鉄鋼協会講演大会の学生ポスターセッションで発表しました。
    教職員の皆様のサポートのおかげで充実した2年間を過ごすことができました。皆さんにも産業技術短期大学をオススメします。

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企業からのメッセージ

社会人学生派遣企業を代表してのメッセージ

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株式会社
神戸製鋼所
人事労政部長
岡 洋平さん

貴学は産業界や企業ニーズに応えるカリキュラムを備えており、弊社は素材系や機械等の幅広い事業分野から、職場の中核を担うことが期待される社員を派遣しています。皆さんが、有意義な学生生活を送られ、ものづくり力の基礎と広い視野を身に付け、人間性豊かな技術者に成長されることを期待します。

主な派遣企業

  • ●日本製鉄
  • ●JFEスチール
  • ●神戸製鋼所
  • ●愛知製鋼
  • ●大阪チタニウム
    テクノロジーズ
  • ●岸和田製鋼
  • ●コベルコ建機
  • ●鴻池運輸
  • ●コエックス
  • ●JFE条鋼
  • ●JFEプラントエンジ
  • ●新関西製鐵
  • ●新日本電工
  • ●住友電気工業
  • ●東洋鋼鈑
  • ●電元社トーア
  • ●鋼鈑工業
  • ●トピー工業
  • ●中山鋼業
  • ●日鉄建材
  • ●日鉄鋼管
  • ●日鉄鉱業
  • ●日鉄ステンレス鋼管
  • ●日鉄テクノロジー
  • ●日鉄テックスエンジ
  • ●日鉄ドラム
  • ●日本製鋼所
  • ●日本冶金工業
  • ●寿産業
  • ●中國鋼鐵
  • ●中龍鋼鐵
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