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2025.07.22
学科
中野製作所の現場で学ぶ!高精度な樹脂加工と“やってみる”精神
― 機械デザイン実習で地域企業を訪問し、実践のものづくりを体感 ―
機械工学科1年生の授業「機械デザイン実習」の一環として、尼崎市のものづくり企業・中野製作所を訪問し、会社見学を実施しました。中野製作所は、高精度な樹脂切削加工技術とアイデア商品を展開する「ToyCraft」ブランドで知られる企業です。今年も見学を通じて“実践のものづくり”に触れさせてもらいました。

精密加工の技術力に驚きの声
見学では、NC旋盤、マシニングセンタ、ホブ盤、UVプリンター、レーザー加工機、3Dプリンターといった多様な機械が紹介されました。中でも、直径0.4mmという極小の工具を用いた穴あけ加工や、1/100mmの精度で仕上げる技術には、学生たちから感嘆の声が上がりました。

また、阪神タイガースとのコラボ商品や、テレビ番組向けの特注フィギュアの制作など、高度な加工技術が身近な製品に応用されている様子に、ものづくりの幅広さを実感する機会ともなりました。

明るく整理された現場に、学びのヒント
工場内は清潔かつ整然としており、少人数でも効率よく作業できる工夫や、機械の熱膨張による誤差への配慮、空調によるCO₂排出の削減といった環境対策も紹介されました。
また、女性技術者が活躍する現場の様子に触れ、「教育と職場環境が連動していることを感じた」とコメントした学生もいました。

現場から感じた“まずやってみる”の精神
見学を通して、学生たちは中野製作所の皆さんが前向きに、楽しみながらものづくりに取り組んでいる様子を肌で感じていました。社員の方々からの丁寧な説明や、試作から量産までを自社内で完結できる体制などに刺激を受けた学生たちは、
「“まずやってみる”姿勢が大切だと感じた」
「ものづくりへの探究心を持ち続けたい」
といった感想を多く寄せています。そうした精神は、直接の発言というよりも、中野製作所の皆さんの姿勢や言葉からにじみ出ていたものとして、強く印象に残ったようです。

地域と連携した、実践的な学びの場
今回の見学では、医療機器や精密部品の加工といった高度なものづくりに触れただけでなく、地域と連携した製品づくりや、「ToyCraftの日」などの地域開放イベントにも関心が集まりました。
学生からは「普段見られない工程を見ることができ、貴重な経験だった」「将来は自分もやる気と好奇心を持って働きたい」といった声が多く聞かれ、教室では得られない学びがあったことがうかがえました。
今回の見学にご協力いただいた中野製作所の皆様に、心より御礼申し上げます。
また、ものづくりに関心のある方は、定期的に開催されている「ToyCraftの日」もぜひチェックしてみてください。
中野製作所 公式ホームページ
https://nakano-s.co.jp/
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