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2025.07.21
学科
プロダクトデザインの現場を体感! 工場見学で学ぶ“ホンモノの技術”
― 機械工学科1年生がALTER TECH株式会社を訪問 ―
機械工学科1年生の授業「機械デザイン実習」の一環として、尼崎市に拠点を置く加工治具や精密部品、3Dプリンター加工を得意とするALTER TECH株式会社を訪問。学生たちは、プロダクトデザインの現場に必要な“ホンモノの技術”にふれ、自分たちのデザインに活かすことを目的としています。

加工治具・精密部品・3Dプリンター…多彩な加工技術に触れる
ALTER TECH株式会社は、加工治具設計・製作、精密機械部品の加工、3D CAD/CAM、レーザーマーキング、カーボン3Dプリンターなど多層的な技術体制をもつ地域密着型企業です。
最初に対応してくださったのは美崎工場長。どのような業界から依頼があるのか、どのような部品が作られているのかなど、現場ならではの視点で丁寧に説明してくださいました。
その後、デザイナーの生田さんからマシニングセンタ、FDM/SLS方式3Dプリンター、ワイヤーカット放電加工機、レーザーマーカーなど設備の特徴と活用事例を実物で紹介していただきました。
最新の加工機器に囲まれた現場での説明は、学生たちにとって非常にリアルで刺激的なものでした。

驚きの連続!印象に残った“技術と姿勢”
学生からは、「カメラの筐体などの治具を作る精密さに驚いた」「SLS方式の3Dプリンターで作られた造形物の美しさが印象的だった」など、多くの声が寄せられました。大きな気づきを得たのは「治具」の設計。その目的は世界中誰が使っても同じ成果が得られる“教育不要”の構造設計であると工場長からのご説明がありました。
技術力の高さはもちろんのこと、効率化・スピード感・創造性、ものづくりにおける“考え方”に深く共感する様子が見られました。

“ホンモノ”から学ぶプロダクトデザインの視点
今回の見学では、製品のデザインから設計、試作、そして量産に至るまでの流れを、目で見て、耳で聞き、現物に触れながら学びました。この経験は、今後のプロダクトデザインに活かす重要なステップになります。
「自分たちが設計する製品も、このような現場で製造されるのか」と想像を巡らせながら、自らのアイデアを形にする責任と楽しさを実感する機会となりました。

今後の企業連携と実践的な学びに向けて
ALTER TECH株式会社のような地域企業との連携は、学生にとって非常に実践的な学びを提供する場です。本学科では今後、こうした企業と協力しながら、学生とともに製品企画・デザインを進めていく取り組みを予定しています。
単なる見学にとどまらず、互いのアイデアを持ち寄って“共創”するプロジェクトへと発展させていきたいと考えています。

お忙しいなか、見学を受け入れてくださったALTER TECH株式会社の皆様に心より感謝申し上げます。学生一人ひとりが、技術や考え方に触れて、大きな刺激と学びを得ることができました。今後の授業や進路選択において、今回の経験が確かな土台となることを願っています。
ALTER TECH 株式会社 公式ホームページ
https://www.altertech1129.com/
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