ものづくり創造工学科
この手で未来を創りたい!
News
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- 2022.09.02
- CG-ARTS検定の合格サポート講座と合格状況のご紹介
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- 2022.05.16
- 「ものづくり創造工学科」の学生募集停止について
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- 2022.03.29
- 機械工学科とものづくり創造工学科の新2年生を対象に合同企業説明会を開催しました!
ものづくり創造工学科の特徴
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実習主体で学びます
機械工学の科目を基礎に実学重視の教育を行うことを目指しています。
理論的な学習だけではなく、加工実習などの実習を充実させています。
また、設計・デザインに関する科目を学べます。
将来は、「ものづくり」に関わる技術者を目指します。 -
コンピューターを用いた「ものづくり」を学びます。
最近では、コンピューターを用いた設計・製造が主流になりつつあります。「旋盤」などの工作機械を用いた基本的な実習から、コンピューターを用いた実際の製作を行います。CADやCGに関する学習を経て、2次元および3次元のCADを用いた設計や3Dプリンターを用いた製作実習も行います。
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キミは「ものづくり技術者」を目指すのか「創造設計技術者」を目指すのか?
「ものづくり技術者」を目指すキミには、「ものづくり」に関する機械工学の基礎知識・技術を中心に学んで、将来は「ものづくり」の現場でさまざまな技術者になることを目指していこう。また、「創造設計技術者」を目指すキミには、コンピューターを利用した設計・デザインの基礎知識や技術を中心に学んで、将来は設計にかかわる技術者になることを目指していこう。
さあ、目指す目標にむけて頑張ろう!
カリキュラム
1年次
ものづくり創造工学の基礎を学ぶ
まず、「ものづくり」を目指すために機械工学の基本的な部分を学びます。座学が中心となる授業の他に、そこで学んだ理論を自分のものにするための実習が準備されています。基本的な部分から始めますから、しっかり授業に参加して理解を進めていきましょう。これらの授業で得たことは、身につけないといけない「ものづくり」マインドの基礎の部分になります。
ピックアップ授業
機械工学実習

図面と機械加工、手仕上げ加工、溶接技術の3つのテーマをとおしてものづくりの基礎を修得します。実習をとおして、ブックエンドなどを製作します。
創造設計演習Ⅰ・Ⅱ

「3Dモデリング入門」「モデリング実習」では自分で考えたモデルを実際に立体化して、考えたとおりにモデリングできたかを確認します。「CGデザイン入門」「CGデザイン実習」では、グラフィックデザイン・画像編集を行っています。
2年次
創造設計演習II
2年生では、さらに実践的な「ものづくり」・「デザイン」に関する授業や、1年生で学んだ基礎知識を応用する授業があります。
ピックアップ授業
創造設計演習II
「創造設計演習II」は「ものづくり」やデザインへのコンピューター活用を中心テーマとしています。特に「CGデザイン」「3D-CADによるモデリング」「3Dプリンターによる制作」などのテーマを取り上げ、演習を中心にすすめていきます。
CAD応用
「CAD応用」は1年生の科目「CAD基礎」で学んだ基礎技術を活用・発展させる科目です。3次元CADの基本操作の修得に始まり、3次元CADを使った3Dモデリングを繰り返し演習します。学生自身で3Dモデルを自由に作れるようになることを目指します。
目指せる
職業・資格
ものづくり創造工学科」では、ものづくり技術者、創造設計技術者が目指せます。
まず、ものづくり技術者を目指すキミには、生産技術者、加工技術者、製造技術者が目指せます。
また、創造設計技術者を目指すキミには、設計・開発技術者、プロダクトデザイナー、CAD技術者が目指せます。
- 職 業
ものづくり技術者、創造設計技術者 ほか
- 資 格
CAD利用技術者試験、CGクリエイター検定、マルチメディア検定、ガス溶接技能講習
卒業研修
熱溶融積層方式を用いた携帯電話カバーおよびスタンドの作製(教授:久次米 利彦)
作品のコンセプトを考え、様々な資料・素材を集めます。写真などを参考にして、スケッチを行いコンピュータに下地となるデータを取り込みます。3次元CADを用いてモデリングを行い、作成したモデリングデータをCAMソフトウェアで変換します。3Dプリンターに転送し、カバーやスタンドを作製します。
レーザ加工機を用いたからくり人形製作(講師:冨永 哲貴)
からくり人形製作を通して、ものづくりにおける設計、加工、試作のプロセスを体験します。設計では、2次元および3次元のCADを用いて図面やディジタルモデルを作製することで、CADの図面作成技術の修得を目指します。加工では、レーザー加工機による木材加工やロータリーツールなどの工具を用いた手作業による加工を行います。試作では、からくり人形を組み立てて実際に動かすことで、からくり人形の仕組みを理解します。
卒業研修テーマ名(一例)
キットを用いた3Dプリンターの製作および改善・「機械保全の総合研究」改訂プロジェクト・介護者の負担を減らす車椅子の一提案・レーザー加工機を用いたからくり人形製作・3Dプリンターを用いた照明器具の製作に関する研修
学生Voice
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眞鍋 藍
ものづくりの基礎力と
創造力を身につけ成長できる。旋盤や溶接をはじめ、3Dプリンターの活用等、幅広い実習を通してデザインの技術を学びました。「プロダクトデザイン実習」では、生産工程から販売までのプロセスを考え、わかりやすく伝えるプレゼン能力を実践的に学ぶことができました。今後はものづくりを通じて社会に貢献できる人になりたいです。
ものづくり創造工学科
大阪市立都島工業高等学校 出身
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栁田 皓成
想像したものを
自らの手で形にできる。2年間で可能性を広げられることに魅力を感じ入学。ものづくりに関する理論やプロセスを理解し、実践するための応用力を養えます。3次元CADを用いて思い描いたデザインを形にできたときの達成感はひとしお。内定先の自動車メーカーでは学科での経験を活かし環境にやさしい車づくりをめざしたいです。
ものづくり創造工学科
龍谷大学付属平安高等学校 出身
教員・研究室の紹介
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久次米 利彦 教授
コンピューターグラフィクスに関する実習
複合材料に関する研究 等 -
小池 稔 教授
未来型生産システムのデザインに関する研究 等
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冨永 哲貴 講師
e-Learningのためのマルチメディア教材に関する研修 等
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谷 清隆 講師
金属材料、木材、その他材料の切削、接合等加工に関する研究
久次米 利彦 研究室教授〔博士(工学)〕
受験生・学生へのメッセージ
ものづくり創造工学科ではいろいろなものをデザインする基礎となる事柄について勉強できますが、私はマテリアル(材料)に関する事柄を主にやっていま す。マテリアルがないと何も物が作れません。そういう点で、一番基礎的であると言えます。いろいろな可能性を秘めたマテリアルの世界をのぞいてみませんか?
授業紹介
材料学基礎では金属材料、高分子材料、セラミックスなどさまざまな材料の性質に関して講義します。それぞれの材料の特徴と、なぜそのような特徴を示すのか、どのように使われているのかについて説明します。
研究紹介
レンコンみたいに穴のあいた材料を作る方法を調べたり、うまくできたレンコン材料の特性を測定したりしています。穴があいていることでいろいろな長所が 生まれます。えっ、穴なんかあったらだめだろうと思われるかも知れませんが、意外なところに意外なことが潜んでいるのです。
谷 清隆 研究室講師〔工学士〕
受験生・学生へのメッセージ
ものづくりはとても楽しく、できあがったときの感動は言葉で言い表せない喜びです。しかし、最初は難しく、できそうにないと思うことがあります。どんな事でも初めから上手な人はいません。機械加工や溶接といったものづくりの基本となる作業は練習すればするほど上手になります。ものづくりを好きになってください。
授業紹介
「図学基礎」「機械製図」と「ものづくり」に関する実習を担当しています。製図は工業の言葉と言われ、ものづくりでは欠かせません。実習を行う時も、図面を見ながら作っていきます。図面を読んだり描いたりすることができなければ効率や精度が悪くなってしまいます。製図やものづくりと合わせて楽しく学びましょう。
研究紹介
ものづくりにおいて大切なことは、安全に効率良くです。加工や接合において安全に効率良く作業するための治具の製作や環境を整える研修・研究を行っています。本学で学んだ学生が、卒業後社会に貢献できる人材となるよう日々研鑽しています。
小池 稔 研究室教授〔工学修士〕
受験生・学生へのメッセージ
世の中は全てシステムです。携帯電話も音楽プレイヤーも自動車も家電もコンピュータもコンビニも。ものづくり創造工学科では、システム(ロボット)をデザインしたい学生、(CADを使って)システマティックにデザインしたい学生、(CG)システムを使ってデザインしたい学生を待っています。
授業紹介
私が担当している授業の1つに創造設計演習Ⅱがあります。皆さんは、PC(パーソナルコンピュータ)のふたを開けて、中身を覗いたことがありますか?普段、当たり前のように私たちのそばにあるPC。でも意外と中身は知らないものです。創造設計演習Ⅱでは、「PCの内部構造解析」のような面白い実習がありますので、是非体験していただきたいと思います。
研究紹介
(A)システムをデザインすること、(B)システムを使ってデザインすることをメインテーマとして研究・研修を行っています。
(A)に関しては、自ら選んだ特定の分野のシステムデザインに関する文献調査またはシミュレーションを行います。(B)に関しては、CADシステム・描画ソフトウェアまたはプログラミング言語等を使って、設計図・3次元モデル・イラスト・アニメーション・プログラムを作成します。
冨永 哲貴 研究室講師【修士(工学)】
受験生・学生へのメッセージ
みなさん自身が自分と向き合い、「学びたいこと」、「やりたいこと」を見つけて下さい。その先に「進学」や「就職」の選択肢が見えてきます。そのためには、みなさんの視野を広げることが重要になってきます。「知らないこと・知らなかったこと」、「様々な考え方」を知ることで、みなさん自身の世界・価値観が変わります。
授業紹介
工学解析基礎と工学基礎演習を担当しています。どちらも、工学を学ぶために必要な基礎となる内容であり、後に履修する専門科目に繋がる重要な科目です。
講義や演習を繰り返すことで、考え方を理解し、計算を確実に行うなど、基礎知識の土台を作ることを目指しています。
研究紹介
e-Learningに関する研究をしています。タブレットなどのモバイル端末を使い個別学習をすることができる教材の作成や、LMS (Learning Management System)を使った予習・復習の教材作成、教員が授業中に使う授業補助教材の作成などを行っています。
教材は「数学」や「物理学」だけでなく「画像処理」、「コンピュータグラフィックス」などの内容を扱っています。
卒業後の進路
就職
卒業生インタビュー
産業技術短期大学は、産業界が設立しているため、企業からの信頼も厚く好不況かかわらず就職に強い大学として知られています。
また、学生一人ひとりの「夢」の実現のためにも、教職員が一体となって全力でサポートしています。
そんな本学の魅力を一番身近に感じることのできる、卒業生たちの声をお届けします。
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塩月 健将
憧れの会社で夢だった造船に関わっています。現場ではチームで目標を達成する力や、自分の主観だけではなく他のチームメイトがどう思うか、さらにはユーザーがどう思うかを考察する客観的な視点が求められますが、学生時代にグループで取り組んだ多くの実習や卒業研修でも鍛えられ現在の仕事に大いに役立っています。
2016年度卒業
川崎重工業(株) 勤務
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中川 瑞貴
国内屈指の特殊バルブ機器メーカーで、半導体製造装置向けユニットの設計・製造を担当しています。半導体は多くの電子機器に使われる現代社会には欠かせないものであり、国内外で需要の高い分野。その製造に関わるということは社会の根幹を担っているといっても過言ではなく、重要でやりがいのある仕事だと感じています。在学中はさまざまな設計や機械加工法、材料工学などを実践的に学べた上、仲間と協力してものづくりを行う経験も多く積み、それらすべてが現在の仕事に活かされています。現在は既存製品の改良がメインです。フジキンの主力製品を自ら創造開発し、特許を取得することが今後の目標です。
2017年度卒業
株式会社フジキン 勤務
主な就職先
日本製鉄/神戸製鋼所/大阪チタニウムテクノロジーズ/合同製鐵/ダイハツ工業/住友電気工業/フジキン/ジャパンエンジンコーポレーション/日鉄テクノロジー/神鋼検査サービス/クボタ機械設計/パナソニックコンシューマーマーケティング/日立建機日本/大林ファシリティーズ/濱本ジェネラルコーポレーション/西尾レントオール/ジャパンペール/伊丹産業 ほか
主な編入学先
関西大学/龍谷大学/大阪産業大学/大阪芸術大学 ほか