機械工学科2年生と履修証明プログラム修了者が「エネルギー管理士」の国家試験に合格しました!
2023.09.26
機械工学科2年生の西脇 暉希さんと今年の3月に1年間の履修証明プログラムを修了された木戸 聖人さん(現 日本製鉄株式会社)の2名が、今年のエネルギー管理士の国家試験(*1)を見事合格されました。
一定以上のエネルギーを使うあらゆる日本の工場では、国家資格であるエネルギー管理士を取得した管理者を数名選出しなければならないことが法律で定められています。この資格は、4年制大学を卒業した社会人が業務の一環で受験するケースが多く、課目別合格制度をとっているにもかかわらず、合格率が20%程度と低く、難関国家資格の一つとされています。
西脇さんは、今年の国家試験で4課目全てを合格され、在学中に本資格を取得したことから正に快挙と言えると思います。入学から1年半、熱力学や燃焼工学といった熱分野の学習に非常に力を入れていたことがこの素晴らしい結果に結び付いたものと思われます。
一方の木戸さんは、昨年入学後わずか3ヶ月という短い勉強時間にもかかわらず、当該国家試験4課目中3課目に合格されていました(*2)。今年は残り1課目の合格が目標であった訳ですが、会社に戻り、日々の業務をこなしながら資格取得のための勉強を続けていくのは並大抵の努力ではなかったと思います。
機械工学科教員一同、お二人の努力に敬意を表したいと思います。
なお、この11月には機械設計技術者の試験も行われます。我々教員も在学生の皆さんのサポートを積極的に行っていきたいと思いますので、是非、皆さんも資格取得に力を入れて頑張って欲しいと願っています。
*1 エネルギー管理士
エネルギーを使用する各種製造業や病院・学校などの事業所において、エネルギー管理(燃料などを消費する設備の維持・燃料等の使用方法の改善及び監視など)を行うことのできる国家資格です。エネルギー管理者(エネルギーの管理を行う者)は、エネルギー管理士有資格者から選出しなければならず、また、一定以上のエネルギーを使用する工場や事業所では必ずエネルギー管理者を数名選出する必要があるために、無くてはならない資格であるといえます。
エネルギー管理士は毎年8月に実施される国家試験を合格するか、12月に実施される認定講習を合格するかで取得できます。熱分野の試験課目は4課目(課目Ⅰ:エネルギー総合管理及び法規、課目Ⅱ:熱と流体の流れの基礎、課目Ⅲ:燃料と燃焼、課目IV:熱利用設備及びその管理)であり、課目別合格制度をとっているため、3年間で4課目全てに合格すれば資格が取得できますが、それでいて合格率が20~30%と低く、難関国家資格とされています。
しかし、本学の機械工学科のカリキュラムは、熱力学をはじめ、燃焼工学や流体力学、計測工学や自動制御といった出題課目に対応した科目が開講されているほか、受験希望者に対して講習を実施したりしており、合格を目指しやすくなっています。
機械工学科のHPはコチラ
*2 紹介記事:機械工学系の履修証明プログラム生(社会人一年課程)がエネルギー管理士試験で3課目合格!!(HPはコチラ)