機械工学科卒業生の研究成果が論文誌に掲載!製鉄プロセスの精錬における不純物の除去能力を高めるための基礎研究です!!
2023.10.25
2023年10月19日(木)一般社団法人 日本鉄鋼協会発行の「鉄と鋼」誌に、機械工学科卒業生 蓮井 智之さんの卒業研修の成果が、査読付き論文として早期公開されました(*1・*2)。論文のタイトルは「オイル層で覆われた水浴に侵入する球体の流体力学的挙動」です。機械工学科 樋口 教授の指導のもと、在学中の2年生時に卒業研修として1年間研究して得られた成果であり、2023年3月日本鉄鋼協会春季講演大会の学生ポスターセッションで優秀賞を受賞した内容(*3)を論文にまとめたものです。
昨年も機械工学科の卒業生が卒業研修の成果をまとめ、その内容が査読付き論文として公開され、2年連続の快挙です(*4)。機械工学科では、引き続き学生の成長につながる教育を続けます。
研究成果の概要
製鉄プロセスでは、溶けた鉄の中の不純物を除去して品質のよい鉄を作る「精錬」を行っています。実験で用いた球体は不純物を除去する精錬剤を想定したもので、スラグに相当するオイル層で覆われた水浴に侵入する球体の動きを実験で詳細に明らかにしました(図1)。この成果は、精錬剤の不純物除去能力を高め、プロセスを最適化するのに役立ちます。ご興味を持ったお方は是非本学にお問い合わせください。
図1 実験装置の概略図
論文情報
著者:蓮井 智之(機械工学科 卒業生)・樋口 善彦(機械工学科 教授)
論題:オイル層で覆われた水浴に侵入する球体の流体力学的挙動
発表雑誌:鉄と鋼
DOI:https://doi.org/10.2355/tetsutohagane.TETSU-2023-075
早期公開のため原稿形式です。冊子形式での公開は2024年4月の予定です。
注釈
1) 査読付き論文とは、複数の研究者によって審査され、優れた内容であることが保証された論文を指します。
2) 本論文は、https://doi.org/10.2355/tetsutohagane.TETSU-2023-075 からアクセス可能。
3) 日本鉄鋼協会の講演大会学生ポスターセッションで機械工学科2年生が優秀賞と努力賞を受賞しました‼(こちらをチェック)
4) 機械工学科卒業研修の成果が「鉄と鋼」に掲載されました!!(こちらをチェック)
論文情報:鷹林 謙介, 重松 伊織, 樋口 善彦,"浴中に侵入する球体と流体の相互作用に関する数値解析",鉄と鋼,108(9),585-594(2022).
https://doi.org/10.2355/tetsutohagane.TETSU-2022-027
お問い合わせ先
産業技術短期大学 入試広報課
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