お知らせ

【学長メッセージ】　新入学生、保護者の皆さんへ　（令和３年４月）

　新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

　産業技術短期大学の学長として、心からお祝いを申しあげます。また、ご家族の皆さまにも心よりお慶びを申しあげます。

　さて、昨年より、新型コロナウイルスは世界的に猛威をふるい、私たちの日常生活を一変させる大変きびしい状況となっております。

　本学においても、令和２年4月に兵庫県からの要請を受けて大学を臨時休業としましたが、この間の遠隔授業、その後の対面授業と遠隔授業によるハイブリッド方式など新たな対応が求められました。

　昨年の後期は、遠隔授業を継続していた大学もありましたが、本学では、こまめな消毒、また、教室の収容人数抑制や座席指定、時間割の見直し等の様々な措置を講じるとともに、「自己健康管理。自分もかからない。人にうつさない。」をモットーとして学生の皆さんに協力いただき、毎日、体温を検温する自己健康管理の徹底等の感染対策を講じることにより、原則として全科目を対面授業により実施することができました。

　その結果、新型コロナウイルス感染症の影響を最小限にとどめ、在学生は勉学を継続し、卒業生は、就職または4年制大学への編入学とそれぞれの進路を歩んでおります。

　現在、関西地区では緊急事態宣言が解除されておりますが、変異株ウイルスによる感染や感染者数のリバウンドが懸念される状況にあり、依然として収束には至らず、予断を許すことはできません。

　こうした厳しい状況の中で、産業技術短期大学は皆さんを迎え、今後の2年間の短期大学教育を通じて、工学の専門知識や一般教養はもちろん、論理的思考法、問題解決力、コミュニケーション力などの社会人基礎力を会得し、技術者として社会へまたは4年制大学の編入学生として送り出すため、不断の努力を重ねて参ります。

　「学生」とは、高等教育機関で学ぶ者を意味し、高校までの呼称である「生徒」とは異なり社会的な責任が発生します。個々の新型コロナウイルス感染防止のための行動は、社会的責務と考えられますので、本学とともにこの役割を果たしていただきますようお願いします。

　産業技術短期大学は、産業界が創った約60年の歴史ある「社会人とともに学ぶ大学」であり、独自のカリキュラムにより、基礎学力の修得とともに日進月歩で発展する科学技術に対応できる幅広い知識、技術を学べる日本で唯一の総合工学系短期大学です。

　令和３年度前期においては、学生向けに別に定めております、感染拡大予防策を十分に講じたうえで、原則、対面授業を実施し、学生の皆さんに安心した学びの場と十分なサポートを提供いたします。

　本学独自のプログラムにより、未来の産業界を担う誇り高き技術者への一歩を踏み出していただきたいと思います。

産業技術短期大学　学長　小島　彰