お知らせ

　2月26日（火）、機械工学科において令和5年度卒業研修発表会を実施しました。

　卒業研修では、授業や実験などを通じて学んできた専門知識を活かし、1年間にわたって、グループごとの研究課題に取り組みます。この発表会では、1年を通して取り組んできた研修内容の詳細や得られた成果について発表し、それに対して質疑・応答が行われました。

　今回は様々なテーマの発表が行われ、今流行りのAI技術を用いた画像認識やロボットに関する研究、スターリングエンジンカーの開発研究、オリジナル流体可視化装置の開発研究など、計16件の発表がありました。PCのトラブルのために、急遽プログラムが一部変更されたり、途中で発表を中断するなどのハプニングもありましたが、いずれも素晴らしい発表ばかりであり、この1年間の努力の成果が見受けられたと思います。また、樋口機械工学科長の講評にもありましたが、例年以上に学生からの質問も多く、他グループの発表をしっかりと聞き、積極的に討論に参加している印象が強く感じられる発表会でした。

　この卒業研修では、学生の問題解決能力を養うことが目的となっています。いずれのテーマも最初から最後までずっとうまくいくなんてことはまずありえません。必ずどこかで失敗しては壁に当たることになります。失敗した際にどうやったらうまくいくかをグループ全員で考え、そして考えた案を実行していく。それを繰り返すことで、ようやく少しずつ物事がうまく進んでいくようになります。この経験が問題解決能力となって養われ、そして卒業後の社会で生きていくために必要な力となってくれるものと信じております。

　この卒業研修発表会は本学での最後の学習の場であり、残る行事は3月19日に行われる卒業式のみとなります。この2年間で得た知識と経験を活かし、新たな社会で活躍していってくれるものと機械工学科教員一同、期待しております。

卒業研修発表会の発表テーマ一覧（発表順）

生産プロセス研究室（樋口 教授）
・音響データを用いたAI判定
・機械学習を用いた機械特性の予測
・マルチフェーズ流体の粘度測定
・ANSYSを用いた流体計算の自動化

材料機能工学研究室（松原 講師）
・複合天然染料によるアルミニウムアノード酸化皮膜の色調幅拡大
・廃材活用をめざしたアントシアニン色素による白髪染め

ロボットデザイン研究室（二井見 教授）
・工場内搬送ロボットの異常時における回避行動の研究

燃焼工学研究室（竹内 教授）
・お湯で走行するスターリングエンジンカー「フラム1号」と「HWSE-typeΓ」の開発
・スターリングエンジンカー「燃焼5号機」の開発
・オーロラ発生装置の開発

数値解析研究室（浅尾 准教授）
・オリジナルレイノルズ実験装置による管内流れの可視化
・オリジナルレイノルズ実験装置による管内流れの圧力損失の測定

固体力学研究室（森 准教授）
・機械学習技術を用いた応用的画像認識装置の開発

材料力学研究室（牧田 講師）
・人工筋肉を用いたアームの製作
・ミニ四駆に関する研修

設計工学研究室（堀 講師）
・U字型はりを用いたひずみ測定に関する研究

過去の卒業研修の記事
（中間発表会）機械工学科において「卒業研修」の中間報告会を実施しました！！（2023.12.22）
（二井見 教授）第41回日本ロボット学会学術講演会（RSJ2023）で学生が研究発表（2023.10.13）
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