機械工学科2年生がアルマイト染色に関する研究発表を、表面技術協会において行いました
2022.12.13
本学機械工学科2年生の池田英次さん(日本製鉄株式会社からの企業派遣学生)が、表面技術協会の第146回講演大会において、アルマイト染色に関する研究成果を発表しました。本発表は、2年生の卒業研修という授業の一環で、機械工学科の松原孝典講師による指導のもと、グループでおこなった研究に基づいたものです。
発表テーマ:イカスミ色素の生合成を参考にしたアルミニウムアノード酸化皮膜の染色法
発表者:〇池田英次・上村佳嗣・今井隆裕・竹下和輝・山本菜花・松原孝典
スマートフォンなどの筐体に使われているアルミ材料にはアルマイト染色という染色処理が施されていますが、多くの場合、その染料には、排水時に処理が必要な重金属が含まれています。今回発表した研究は、イカスミ色素を参考に、重金属を含まない天然由来物質を用いて、アルミ材料の染色を試みたものです。通常の染色法では染まりませんでしたが、イカの体内でイカスミができる際に生じる化学反応を参考にすることで、褐色に染色できました。本発表に向けて、夏休みにはグループで打ち合わせや実験を重ねました。
本発表は、2022年9月6日~7日に埼玉工業大学にて開催された表面技術協会第146回講演大会でおこなわれました。本大会は、金属をはじめとする様々な材料の表面技術に関する研究発表会です。