イベント・お知らせ

サムネイル画像

2025.12.18

学科

機械工学科2年生が繊維学会で天然色素によるアルマイト染色研究を発表

2025年10月27日(月)~28日(火)、山形テルサで開催された2025年繊維学会秋季研究発表会/第61回染色化学討論会において、本学機械工学科2年の田中仁幸さんが、「天然色素を用いたアルミニウムアノード酸化皮膜の染色性と耐光性の体系的評価」と題して口頭発表を行いました。共同研究者は、同学科2年の赤川直希さん、中川大輔さんです。

天然色素でアルミを染める——基礎からの体系的整理を目指して

近年、環境調和型のものづくりの一環として、天然由来の色素でアルミニウムを染色する技術が注目されています。しかし、どの色素がどのように染まり、どの程度退色に強いのかといった基礎的なデータが整理されていないのが現状です。

染色したアルマイトサンプル

学生たちはこの課題に着目し、SDGsにもつながる研究テーマとして、天然色素によるアルミ材料の染色を系統的に評価しました。18種類の天然色素(エンジュ、コチニールなど)を用いてアルマイト皮膜を染色し、強い紫外線を照射して色の変化を測定。その結果、染色性と耐光性の関係をマッピング図として整理することに成功しました。

聴講者から高い評価

本研究は、天然色素を用いたアルマイト染色に関する基礎データを体系的に整理した点が評価されました。特に、聴講者からは「耐光性の評価方法が非常に参考になった。早く論文にしてくれたら引用したい」というコメントも寄せられました。全国規模の染色研究者の前で口頭発表を行う貴重な機会となり、研究内容の社会的意義をあらためて実感する時間となりました。

夏の研究と仲間との議論が支えに

この発表に向けて、学生たちは4月の研究開始後、8月・9月の夏期期間中に集中的に実験を行い、測色データや退色試験を実施。研究室メンバー同士でディスカッションを重ねながら、発表内容を磨き上げてきました。地道な準備と議論の積み重ねが、今回の成果につながりました。

学会期間中の食事風景。限られた時間の中で、研究内容や発表について議論を重ねた。

学会後には、短時間ではありますが椹平の棚田や山寺を訪問しました。学会発表という非日常の経験とあわせて、地域の自然や文化に触れることも、学生にとって印象深い学びの機会となりました。

学びを社会につなぐ実践教育

産業技術短期大学では、学生が2年間という限られた期間の中ですが、研究だけでなく学外発表を経験する学生も少なくありません。「自らの学びを社会に発信できる力」を育てることも意識しています。

関連記事・あわせて読みたい

TOP