履修証明プログラム生(機械工学系)が「エネルギー管理士」に合格!
2024.11.01
履修証明プログラム生(機械工学系)である佐藤春道さんがエネルギー管理士の国家試験に合格しました。
エネルギー管理士試験に合格した佐藤さん
一定以上のエネルギーを使う日本の工場では、エネルギー管理士を取得した管理者を数名選出しなければなりません(*1)。この資格の受験者の大半は4年制大学を卒業した社会人で、業務の一環で受験する方が多いようです。課目別合格制度をとっていますが、合格率が20%程度ととても低く、難関国家資格の一つです。
日本製鉄株式会社から派遣中の佐藤さんは、入学後わずか3ヶ月という短い勉強時間ですが、今年の国家試験で4課目全てを合格し、在学中に本資格を取得しました。機械工学科教員一同、佐藤さんの努力に敬意を表したいと思います。
―エネルギー管理士を目指したきっかけは?
派遣元の職場で取得を要請されていたからです。短大への派遣中に、大学の講義で基礎事項を学びながら、試験対策をすることで効率的に準備ができると考えました。
-特に役に立った講義は?
大学の授業では伝熱学、燃焼工学、流体力学、熱力学が特に役に立ちました。講義以外では、先生がまとめた過去問のポイントを解説した資料と動画が参考になりました。
-短大のよいところは?
短大のよいところは勉強の教え方のうまい先生が多く、集中して勉強できる環境があり、教員のサポートが手厚いところです。
-会社に戻ったら、短大の学びをどう生かしたいですか?
会社の製造現場で発生する問題を解決するための原理原則のベースができたので、会社に戻ってからはそれを活かしたいと考えています。
*1 エネルギー管理士
エネルギーを使用する製造業や病院・学校などの事業所において、エネルギー管理(燃料などを消費する設備の維持・燃料等の使用方法の改善及び監視など)を行うことのできる国家資格です。エネルギー管理者は、エネルギー管理士の資格をもつ者から選出しなければなりません。一定以上のエネルギーを使用する工場や事業所では必ずエネルギー管理者を数名選出する必要があるため、無くてはならない資格です。
エネルギー管理士は毎年8月に実施される国家試験を合格するか、12月に実施される認定講習を合格するかで取得できます。熱分野の試験課目は4課目(課目Ⅰ:エネルギー総合管理及び法規、課目Ⅱ:熱と流体の流れの基礎、課目Ⅲ:燃料と燃焼、課目IV:熱利用設備及びその管理)であり、課目別合格制度をとっているため、3年間で4課目全てに合格すれば資格が取得できます。しかしながら、合格率が20~30%と低く、難関国家資格とされています。
本学の機械工学科のカリキュラムは、熱力学をはじめ、燃焼工学や流体力学、計測工学や自動制御といった出題課目に対応した科目が開講されているほか、受験希望者に対して講習を実施したりしており、合格を目指しやすくなっています。
*2 これまでの本学のエネルギー管理士に関する記事
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機械工学科で目指せる資格
エネルギー管理士、機械設計技術者、CAD利用技術者、トレース技能検定、技術士補など
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