お知らせ

　みなさんは、鉄でできている細い針金とアルミでできた建物の太い柱のどちらが丈夫だと思いますか？　多くのかたはアルミの柱だと思うでしょう。

　では同じ太さの鉄とアルミのどちらが丈夫でしょうか？　こうなると鉄の方が丈夫となるのではないでしょうか。アルミでできたジュースの空き缶がペコペコでつぶれやすいことからもわかるのかなと思います。鉄とアルミのように材料の種類ごとに力に対して強いか弱いかがあり、同じ太さの棒を引張ってみることでそれを知ることができます。

　そこで機械工学実験では同じ太さのいろいろな材料を引張試験機で引張ってみて、材料ごとの力に対する強さを確かめます。この試験機はなんと25トンの力まで引張ることができます。

　引張試験で得たデータは物を作る設計のときに役立ちます。部品の太さや厚さを考えるときにどれくらいの力までもつのか、変形が起こるのか。

　下の写真はアルミニウムを引張ったときの一例です。はじめは棒の中心部のくびれはありませんでしたが、引っ張っていくとくびれていきます。この後さらに強い力で引っ張ることで、くびれの部分でちぎれます。この実験は1年後期にある機械工学実験のテーマの一つです。引っ張った時の金属材料の形の変化や鉄の引張試験での大きな音はインパクトがあります。

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